2730.今日の植物(2213):タシロマメ
今日の植物は、タシロマメといいます。ネムノキ科の未登場植物に移ってきました。
タシロマメは、ネムノキ科 Intsia 属(タシロマメ属)の植物で、The Plant Listには9種が挙げてあるだけですので、小さな植物群ということになります。(APGの分類体系では、マメ科に分類されます。)
ウイキペディアには、切手に描かれているIntsia bijuga種に関する情報がありました。
それによりますと、このIntsia bijuga種はインド洋から西太平洋にかけた地域を原産地とする樹木で、タンザニア、マダガスカルからインド、オーストラリア、フィジー、サモアといった地域に分布しているということです。樹高は50メートルにもなり、英語名ではBorneo teak(ボルネオチーク)とか Moluccan ironwood(マラッカ鉄木)と呼ばれているということです。
材は耐久性に富んでいて、フローリングなどの用途に盛んに使われているようです。多くの需要を満たすために盛んに伐採され、絶滅したり絶滅が危惧される状態になっている地域もあるということです。中国がこの材の大口輸入国で、2008年の北京オリンピックでもこの材が大量に使われたという情報もありました。
また、この種は伝統的な薬用植物でもあり、染料を作る材料としてもつかわれるなど、有用な植物のようです。
日本でも西表島や石垣島に分布しているということです。和名のタシロマメは「田代豆」で、沖縄や台湾の植物研究の先駆者である田代安定氏にちなんで命名されたものです。
写真です。
タシロマメ、シロヨナ、シロマメ Intsia bijuga
切手です。
タシロマメ Intsia bijuga
2018年 英領インド洋地域発行(植物Ⅱ)
●この切手と一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
タシロマメは、ネムノキ科 Intsia 属(タシロマメ属)の植物で、The Plant Listには9種が挙げてあるだけですので、小さな植物群ということになります。(APGの分類体系では、マメ科に分類されます。)
ウイキペディアには、切手に描かれているIntsia bijuga種に関する情報がありました。
それによりますと、このIntsia bijuga種はインド洋から西太平洋にかけた地域を原産地とする樹木で、タンザニア、マダガスカルからインド、オーストラリア、フィジー、サモアといった地域に分布しているということです。樹高は50メートルにもなり、英語名ではBorneo teak(ボルネオチーク)とか Moluccan ironwood(マラッカ鉄木)と呼ばれているということです。
材は耐久性に富んでいて、フローリングなどの用途に盛んに使われているようです。多くの需要を満たすために盛んに伐採され、絶滅したり絶滅が危惧される状態になっている地域もあるということです。中国がこの材の大口輸入国で、2008年の北京オリンピックでもこの材が大量に使われたという情報もありました。
また、この種は伝統的な薬用植物でもあり、染料を作る材料としてもつかわれるなど、有用な植物のようです。
日本でも西表島や石垣島に分布しているということです。和名のタシロマメは「田代豆」で、沖縄や台湾の植物研究の先駆者である田代安定氏にちなんで命名されたものです。
写真です。
タシロマメ、シロヨナ、シロマメ Intsia bijuga
切手です。
タシロマメ Intsia bijuga
2018年 英領インド洋地域発行(植物Ⅱ)
●この切手と一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
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2729.今日の植物(2212):ヘリオフィラ
今日の植物は、ヘリオフィラといいます。前回、前々回につづいて同じ南アフリカから発行されたセットの植物です。
ヘリオフィラは、アブラナ科 Heliophila属(ヘリオフィラ属)の植物で、The Plant Listによれば、95の種を擁する属だということです。
ウイキペディアの情報によりますと、この属はアフリカ南部に固有の植物で、約80種は南アフリカ共和国特にCape Floristic Region(ケープ植物区系)と呼ばれる地域に分布しているということです。
この植物区系というのは世界の植物の分布を比較して分類したもので、6つに分けられています。その一つがこのケープ植物区系です。
このウイキペディアの情報によりますと、Heliophila属の植物は、アブラナ科の中でも最も多様性を持った属なのだそうです。花弁の大きさではこの科の中でも最も大きなものと、最も小さなもの両方がこの属にあるとか、花の色も青、白、ピンクといろいろで、アブラナ科で青い花を持つのはこの属以外にはあと1種あるだけだということです。
切手に描かれているHeliophila coronopifolia種も鮮やかなブルーの花弁と中央部が白い花を持ち、たくさんの花が群れをなして咲くのだそうです。
属名のHeliophilaはギリシャ語由来で、「太陽を好む」といった意味があるということです。
写真です。切手に描かれているHeliophila coronopifolia種と、最大と最小の花弁の種です。
ヘリオフィラ・コロノピフォリア Heliophila coronopifolia
超軽量タイプで柔らかく動きやすい長靴。 【クーポン配布中】長靴 カラー長靴 軽量 先芯無 作業靴 農作業 ガーデニング アウトドア 釣り 洗車 アイトス AZ-4713【あす楽対応】
ヘリオフィラは、アブラナ科 Heliophila属(ヘリオフィラ属)の植物で、The Plant Listによれば、95の種を擁する属だということです。
ウイキペディアの情報によりますと、この属はアフリカ南部に固有の植物で、約80種は南アフリカ共和国特にCape Floristic Region(ケープ植物区系)と呼ばれる地域に分布しているということです。
この植物区系というのは世界の植物の分布を比較して分類したもので、6つに分けられています。その一つがこのケープ植物区系です。
このウイキペディアの情報によりますと、Heliophila属の植物は、アブラナ科の中でも最も多様性を持った属なのだそうです。花弁の大きさではこの科の中でも最も大きなものと、最も小さなもの両方がこの属にあるとか、花の色も青、白、ピンクといろいろで、アブラナ科で青い花を持つのはこの属以外にはあと1種あるだけだということです。
切手に描かれているHeliophila coronopifolia種も鮮やかなブルーの花弁と中央部が白い花を持ち、たくさんの花が群れをなして咲くのだそうです。
属名のHeliophilaはギリシャ語由来で、「太陽を好む」といった意味があるということです。
写真です。切手に描かれているHeliophila coronopifolia種と、最大と最小の花弁の種です。
ヘリオフィラ・コロノピフォリア Heliophila coronopifolia
超軽量タイプで柔らかく動きやすい長靴。 【クーポン配布中】長靴 カラー長靴 軽量 先芯無 作業靴 農作業 ガーデニング アウトドア 釣り 洗車 アイトス AZ-4713【あす楽対応】
(左)ヘリオフィラ・ユンケア Heliophila juncea
(右)ヘリオフィラ・ペクティナタ Heliophila pectinata
●左がアブラナ科で最も大きな花弁を持つ種、右が最も小さな花弁を持つ種なのだそうです。
切手です。
ヘリオフィラ・コロノピフォリア Heliophila coronopifolia
2008年 南アフリカ発行(Namaqualandの花)
(右)ヘリオフィラ・ペクティナタ Heliophila pectinata
●左がアブラナ科で最も大きな花弁を持つ種、右が最も小さな花弁を持つ種なのだそうです。
切手です。
ヘリオフィラ・コロノピフォリア Heliophila coronopifolia
2008年 南アフリカ発行(Namaqualandの花)
2728.今日の植物(2210):ゲイソリザ
今日の植物は、ゲイソリザと言います。前回の南アフリカの切手と一緒に発行された切手に描かれている植物です。
ゲイソリザは、アヤメ科 Geissorhiza属(ゲイソリザ属)の植物で、The Plant Listでは99の種があげてありましたからかなり大きな植物群ということになります。
ウイキペディアの情報によりますと、その数は103とされていますから、100種前後の種を擁する属ということになります。そのウイキペディアによれば、ゲイソリザ属の植物は南ア共和国の西部ケープ地区と呼ばれる地域に固有の植物だということです。
ウイキペディアではないのですが、切手に描かれているGeissorhiza splendidissima種について情報がありました。
それによりますと、この種は濃い青紫色の美しい花を持っていて人気の植物なのだそうです。そういえば、ネットで調べてみると日本の花卉を販売しているサイトでもこの植物が取り扱われているのを見ることができます。
ケープ地域北部のNieuwoudtville地区に固有の植物でその美しさから「blue pride of Nieuwoudtville」と呼ばれているそうですが、自生しているものは絶滅が危惧される種に指定されています。
属名のGeissorhiza はギリシャ語由来で、geisson(屋根の瓦)+ rhiza(根)で、根が折り重なる包皮を持っているところからこの名前になったのだそうです。ついでに、種小名の splendidissimaは英語のsplendidに当たるラテン語で、「素晴らしい」ということになります。
写真です。
(左)ゲイソリザ・スプレンディッシマ Geissorhiza splendidissima
(右)ゲイソリザ・ユーリスティグマ Geissorhiza rochensis(=Geissorhiza eurystigma)
切手です。手元に2枚ありました。
(左)ゲイソリザ・スプレンディッシマ Geissorhiza splendidissima
(右)ゲイソリザ・ユーリスティグマ Geissorhiza rochensis(=Geissorhiza eurystigma)
2008年 南アフリカ発行 2001年 ガンビア発行
(Namaqualandの花) (アフリカの花)
●ガンビアの切手と一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
(お詫びです)
この記事は、9月6日に掲載するつもりで作成していたのですが、掲載日の指定を誤って、もう4日に見られるようになってしまっていました。で、改めて6日に掲載するように指定を変更しました。トホホ・・・・です。
ゲイソリザは、アヤメ科 Geissorhiza属(ゲイソリザ属)の植物で、The Plant Listでは99の種があげてありましたからかなり大きな植物群ということになります。
ウイキペディアの情報によりますと、その数は103とされていますから、100種前後の種を擁する属ということになります。そのウイキペディアによれば、ゲイソリザ属の植物は南ア共和国の西部ケープ地区と呼ばれる地域に固有の植物だということです。
ウイキペディアではないのですが、切手に描かれているGeissorhiza splendidissima種について情報がありました。
それによりますと、この種は濃い青紫色の美しい花を持っていて人気の植物なのだそうです。そういえば、ネットで調べてみると日本の花卉を販売しているサイトでもこの植物が取り扱われているのを見ることができます。
ケープ地域北部のNieuwoudtville地区に固有の植物でその美しさから「blue pride of Nieuwoudtville」と呼ばれているそうですが、自生しているものは絶滅が危惧される種に指定されています。
属名のGeissorhiza はギリシャ語由来で、geisson(屋根の瓦)+ rhiza(根)で、根が折り重なる包皮を持っているところからこの名前になったのだそうです。ついでに、種小名の splendidissimaは英語のsplendidに当たるラテン語で、「素晴らしい」ということになります。
写真です。
(左)ゲイソリザ・スプレンディッシマ Geissorhiza splendidissima
(右)ゲイソリザ・ユーリスティグマ Geissorhiza rochensis(=Geissorhiza eurystigma)
切手です。手元に2枚ありました。
(左)ゲイソリザ・スプレンディッシマ Geissorhiza splendidissima
(右)ゲイソリザ・ユーリスティグマ Geissorhiza rochensis(=Geissorhiza eurystigma)
2008年 南アフリカ発行 2001年 ガンビア発行
(Namaqualandの花) (アフリカの花)
●ガンビアの切手と一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
(お詫びです)
この記事は、9月6日に掲載するつもりで作成していたのですが、掲載日の指定を誤って、もう4日に見られるようになってしまっていました。で、改めて6日に掲載するように指定を変更しました。トホホ・・・・です。
2727.今日の植物(2210):グリエルム
今日の植物は、グリエルムといいます。未掲載の属はネウラダ科に移りました。
グリエルムは、ネウラダ科 Grielum 属(グリエルム属)の植物で、The Plant Listには4つの種が掲載されているだけという小さな植物群です。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物は背の低い一年草で、南アフリカ共和国の西部およびナミビアの乾燥地に自生しているということです。
切手に描かれているように、鮮やかなレモンイエローの花びらで中央部が白い花を咲かせます。また、広く広がる根は、栄養を蓄える機能を持っていて、Duikerと呼ばれる動物などの食料および水分補給の役割を果たし、またこの地で狩猟を行う人々の食料にもなっているという情報もありました。
写真です。
グリエルム・フミフスム Grielum humifusum
切手です。
グリエルム・フミフスム Grielum humifusum
2008年 南アフリカ(Namaqualandの花)
●一緒に発行された切手 はこちらです。⇒切手植物図鑑
Namaqualandは南アフリカのナミビアとの国境近くの半乾燥地にある国立公園です。
グリエルムは、ネウラダ科 Grielum 属(グリエルム属)の植物で、The Plant Listには4つの種が掲載されているだけという小さな植物群です。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物は背の低い一年草で、南アフリカ共和国の西部およびナミビアの乾燥地に自生しているということです。
切手に描かれているように、鮮やかなレモンイエローの花びらで中央部が白い花を咲かせます。また、広く広がる根は、栄養を蓄える機能を持っていて、Duikerと呼ばれる動物などの食料および水分補給の役割を果たし、またこの地で狩猟を行う人々の食料にもなっているという情報もありました。
写真です。
グリエルム・フミフスム Grielum humifusum
切手です。
グリエルム・フミフスム Grielum humifusum
2008年 南アフリカ(Namaqualandの花)
●一緒に発行された切手 はこちらです。⇒切手植物図鑑
Namaqualandは南アフリカのナミビアとの国境近くの半乾燥地にある国立公園です。
2726.今日の植物(2209):チシマリンドウ
今日の植物は、チシマリンドウという植物です。前回のルーマニアのセットに含まれていた植物です。
チシマリンドウは、リンドウ科 Gentianella 属(チシマリンドウ属)の植物で、The Plant Listには変種や亜種も含めると320の種が挙げてありましたので、大きな植物群だということになります。
ウイキペディアの情報によりますと、Gentianella 属の植物は高山や極地に自生する植物で、その分布範囲はアメリカ大陸、ユーラシア大陸、北アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドと広い範囲となっています。この属の一般名はdwarf gentiana(小さなリンドウ)とされています。これはGentianella という属名にも通じています。
この属の植物を描いた切手が手元に2枚あります。描かれた種の一つ、Gentianella campestrisは、ヨーロッパの北部、中部、南部に分布する種だそうで、ヨーロッパアルプスにも分布しているということです。小型で、青みが勝った紫色からピンク、白い花を6月から10月に咲かせるということです。
同じリンドウ科にGentiana(リンドウ属)に由来する属名がもう一つありました。Gentianopsis(シロウマリンドウ属)です。
写真です。ネットから借りています。
(左)ゲンティアネッラ・カンペストリス Gentianella campestris
(右)ゲンティアネッラ・ブルガリカ Gentianella bulgarica
切手です。
(左)ゲンティアネッラ・カンペストリス Gentianella campestris
(右)ゲンティアネッラ・ブルガリカ Gentianella bulgarica
1987年 スウェーデン発行 2021年 ルーマニア発行
(普通切手) (自然の花)
●このスウェーデンから発行された切手と一緒のセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
チシマリンドウは、リンドウ科 Gentianella 属(チシマリンドウ属)の植物で、The Plant Listには変種や亜種も含めると320の種が挙げてありましたので、大きな植物群だということになります。
ウイキペディアの情報によりますと、Gentianella 属の植物は高山や極地に自生する植物で、その分布範囲はアメリカ大陸、ユーラシア大陸、北アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドと広い範囲となっています。この属の一般名はdwarf gentiana(小さなリンドウ)とされています。これはGentianella という属名にも通じています。
この属の植物を描いた切手が手元に2枚あります。描かれた種の一つ、Gentianella campestrisは、ヨーロッパの北部、中部、南部に分布する種だそうで、ヨーロッパアルプスにも分布しているということです。小型で、青みが勝った紫色からピンク、白い花を6月から10月に咲かせるということです。
同じリンドウ科にGentiana(リンドウ属)に由来する属名がもう一つありました。Gentianopsis(シロウマリンドウ属)です。
写真です。ネットから借りています。
(左)ゲンティアネッラ・カンペストリス Gentianella campestris
(右)ゲンティアネッラ・ブルガリカ Gentianella bulgarica
切手です。
(左)ゲンティアネッラ・カンペストリス Gentianella campestris
(右)ゲンティアネッラ・ブルガリカ Gentianella bulgarica
1987年 スウェーデン発行 2021年 ルーマニア発行
(普通切手) (自然の花)
●このスウェーデンから発行された切手と一緒のセットはこちらです。⇒切手植物図鑑